第1分科会 タスク・モティベーションの研究(110分)
進行:増島 記録:小栗
1.タスクアンケート分析 (20分) 増島
2.テスト分析 (20分) 金
3.字母提示のプレゼンテーション(20分) 増島・ながと
4.アクティビティー紹介 (50分) ソン・ながと
1.タスクアンケート分析
@定期テスト実施について
20校中18校が定期テストを実施しているという結果が出た。これは、韓国朝鮮語を扱う教科がいわゆる「総合的な学習の時間」のような扱いではなく、きちんとした評価を伴う「一般教科」として扱われているということが読み取れる。しかも18校の中でもいちばん実施回数が多いのが4回で、これは、2期制における中間・期末試験をすべて実施しているということが見て取れる。
A小テスト実施について
「よく」「たまに」「毎回」を合わせて実施は14校。行わない学校は6校。70%が生徒評価の機会を多く持つ方法をとっている。実施時期は「最初」が最も多く(14分の12校)、これはやはり授業後に次回の授業計画を立てる中に小テストが入ってくるためある程度当然の流れと言える。
Bペアワーク・グループワークについて
ペアワークについては20校中18校が実施。語学の授業である以上当然と言えば言えるのだが、「していない」2校について、生徒の会話練習はどこで行われているのかが気になるところである。
グループワークについては14校と実施率が下がるが、ペアでの会話練習以外でのグループワークの有用性が浸透していないためと考えられる。
C宿題について
「出す」学校11に対して「出さない」学校が9。授業現場以外でのモティベーションの維持のために、研究が必要な分野である。
Dノートについて
「書かせる」学校9に対して「書かせない」学校11。ノートテイキングをタスクとして与えるかの議論が必要なところであろう。
タスクアンケート回答
13.記述でお願いします。字母を教えるときに生徒に与えたタスクを教えてください。
○ビンゴ・小テスト・グループワーク方式の答え合わせ・ランニングディクテーション
(横浜清陵総合)
○カナダ、アヤオヨ〜をとにかく私の目の前で20回書こうといって、毎週書かせますので、
私のクラスだと最低100回くらいは書いていますね。ここだけはみっちり、幼児カードが登場。ビンゴが登場。耳で囁き伝言ゲームで最後の人に言わせるなどなど!一人ひとり点検するカタチをとりますので、卒業しても、カナダだけは頑張ったって言ってくれます。(岩戸)
○文字学習用のカードを使っています。文字をゆっくり読むことと、単語を少しずつ覚え、また、書く作業が中心になった授業です。(鹿児島県立開陽)
○プリントに書かせる、黒板に書いた単語を読ませる、暗記してもらう、ビンゴ、カードでのある字を当てさせたりなどなど(川崎)
○カードを並べさせる、プリント記入(大阪府立佐野工科)
○発音練習、文字を書く練習、歌やかんたんなインサの中で出てきたハングルを確認・・・。
(大阪府立桃谷)
○ハングルの字母の成立に関するビデオを見せた後、各ハングルをA4の紙に筆で書いたものを黒板に貼っていき説明、発音練習しながら・・適宜組み合わせて発音練習させた。日本語の発音との違いに注意させつつ新しいものが出てくるときも必ず前の時間に行なったことを復習・確認してから入った。すべて教えたあとは、辞書の引き方をかねて字母を通して覚えさせた。暗記の競争を行なった。(長野県立大町北)
○発音して、読みを覚えさせた。(旭丘)
○提示の段階:身近な人名・地名をハングル表記したものを数個提示して、何と書いてあるか推測させる →母音と子音から構成されていること、個々の字母の音を、生徒自身が知る
練習の段階:身近な日本語の単語をハングル表記する(授業中、宿題) 日記をハングルで書く(宿題)(岸根)○授業の初めに、前回学習した字母の小テスト(山形県立米沢商業)
○パダスギ(横浜翠嵐定時制)
○文字のカード(大阪市立工芸)
○聞き取り、字母カード、カルタ(大阪府立阪南)
○板書の書き取り・発音練習・宿題としてのプリント(都立西)
○・na行以降は、ma行をヒントに書かせる。・名前を書かせる。・国名クイズ・-e, -ieyo を提示し、パッチム名詞を書かせる。(立教新座)
○歌と指! しばらく授業の始めはいつも歌で!(横浜商業)
○字母は五十音で提示した後、O、YOなどの日本語にない字母を提示。(日比谷)
○升目のノートに教科書、黒板のとおりに丁寧に書く。教師の発音をdictation(二松学舎大附属)
15.授業中に生徒に課すタスクとして、今行っているものでもっとも効果的なもの、もしくはネットワーク全体に紹介したいものがあったら記述してください。
○ランニングディクテーション(タルリヌン・パダスギ)およびビンゴの効果的な導入は昨年対馬研修会にて全国デビュー済みだが、効果的なのでぜひ浸透させたい。(横浜清陵総合)
○・黒板にハングルを書いて、1人1人順番に読めるかどうか当てて行く。
・小テストを毎回行い、授業の始めに、前回の授業でやった、基本母音・基本子音・合成母音・濃音・激音などを、まず読めるかどうかのテストを行った。
・班学習で、教師の言った日本語を用紙にハングルで書き、早くできた班が教師の所へ持って来て提出。できたところに課題点か、景品をあげる。
・歌を歌いながら、実際に体を動かす(内容は体を指し示す歌を利用して)。
○*字母の学習段階で 7人を2グループに分け、 単語をあらわす絵カード(ハングルつき)を1セットずつ渡す。その中から任意の1枚を合図とともに相手チームに示し、早く読んだチームにポイント付与。
*学習事項(文法や語彙)の提示は、絵カードなど用いて韓国語による対話の中で提示。音として獲得した上で、文字化して確認させる。その際、生徒一人一人がホワイトボードをもっていて、制限時間内に書かせたものを見せ合って、正解まで辿り着かせる。なお、対話による学習事項の提示とは、既に得た情報をもとに新情報を獲得していくもの(例:直近の学習事項をもとに)である。
○カルタ・・・語彙や語句、文章を楽しく覚える。
会話発表・・・基本会話を部分的に、変化させて会話文を作成し、A・Bに分かれて暗誦して発表する。(大阪府立阪南)
○・ハングル表記のまとまった材料(県名や国名など)を与え、読ませる、書かせる。
・物語順番短冊。日本語の物語をハングル表記し、1文ずつ短冊にし、順番を考えさせる。
ハングル読み。
・カルタ。単語暗記に最適 (立教新座)
○例として短い文を読んで、自分の話を書いて憶える。
その次の週に皆の前で発表する。録音して皆が一緒に聴くと発音の勉強にもなる。(横浜商業)
○幼児カードの有用性は、ネットワークに入ってからずっと言ってます。一気に出された単語の暗記には抜グーですね。(岩戸)
○数字カードを使用した数字になれる授業 映像を利用(とっさのハングル)した、簡単な挨拶学習および韓国事情紹介 (鹿児島県立開陽)
○カナダラ…パハ順でマスのプリントにかかせる。カードの走り読みゲーム 文字のビンゴ などなど(川崎)
○・ハングル書道
・韓国の新聞広告を全員に配布してそれを見ながらお互いに 物品のお買い物を行なうゲーム。(長野県立大町北)
○毎回のdictation test(二松学舎大学附属湘南高校)
16.生徒に与えるタスクとしてこの事項のものが知りたいと思われるもの。
○どうしたら、家で学習してくるか。宿題を出しても、ミニテストをしていても、本当に学習してくる生徒は、クラスに2〜3人ほどしかいないのでつらい。週1回、2時間続きの授業だけでは言葉を習得できることはできないと、授業中によく言って聞かせているが、なかなか通じない。やる気のある子はやってくる。選択で受講している割には、まだまだモチベーションが低い。(旭丘)
○パッチムの提示・有声音化(岸根)
○欠席がちな生徒に対する自学教材・ 夏休みの宿題としてどんなものを課し、学習動機を維持させているか。
(横浜翠嵐定時制)
○基本的な文法事項など。(都立西)
○2時間目に最後の20分にできる簡単なタスク。できれば動きながら単語も覚えられるもの。できれば準備物が少ないといいですね!!(横浜商業)
○実力がバラついてきたら、どこに焦点を合わせていますか?出来る子は伸ばしてあげたいし、出来ない子は救ってあげたいが、難しすぎ、優しすぎの分かれ道で悩む時があります。一応、出来る子と出来ない子の仲良しペアを作って教えっこするようにしてあげているが、うまく行くペアが出来るかとうれしく思ったら、雑談につられて駄目になるペアも出てきてがっかりした事もあります。
会話と文法のバランス、時間配分は?ここのレベルだと会話が弾まないので、どうしても文の構成の説明に走りますので…楽しい会話の方法が知りたいです。(岩戸)
○成績が生徒に餌(出し)にならない場合、なにを餌にすればいいのでしょうか。(川崎)
○どのように、どんなものを与えれば、生徒はハングルに関心をもち、授業に参加するようになるのか?(大阪府立佐野工科)
○効果的に勉強させる方法!経験から、何回書く!と言うのは、それほど効果がな
いことに気づいた。難しくなく、考えさせる方法があると…。(二松学舎大学附属湘南高校)