高等学校の韓国語教育を考える:JAKEHS鳥取研修の記録

1. 高等学校韓国語教育セミナー

       日 時:   1月31日(土) 13:00-17:30

       会 場:     三朝町総合文化ホール

       テーマ:    鳥取県の交流事業と韓国語教育に学ぶ

       主 催:   駐日大韓民国大使館 韓国文化院

       後 援:   鳥取県、鳥取県教育委員会、(財)国際文化フォーラム

       運 営:   JAKEHS(高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク)

 冒頭、第1回高等学校韓国語教育セミナー主催者である駐日韓国文化院の柳珍桓(ユウ ジンファン)院長より、鳥取県が推進している韓国との交流事業と韓国語教育事業に対する賛辞とともに、今回のセミナー開催に期待する旨の話しがあった。今後、JAKEHSの主体性を尊重しながら、継続的に研修事業を支援する意向が表明された。

1-1.   鳥取県における韓国語教育と韓国との交流

(1) 私が韓国語を学んだ理由

  片山善博鳥取県知事

(2) 鳥取県立高等学校の韓国語教育及び韓国との交流

  依藤典篤鳥取県教育委員会高等学校課指導主事

1-2.   報告:高等学校における韓国語授業の現状と課題

(1) 日本の高等学校における韓国語教育の現状: 山下誠(神奈川県立岸根高校)

 鳥取県内の高等学校28校中7校で韓国語の授業が実施されている。全国5千校の高等学校の内、約200校が韓国語を開設している。1973年に兵庫県立湊川と広島電機大学付属で韓国語教育が始まった。もう30年になる。90年代に非常な勢いで増えた。開設主旨によって、人権教育型、交流型、異文化理解型、語学教育型の4類型に分けることができる。

 ほとんどの授業が選択科目。時間数も少ない。担当も非常勤講師が多い。韓国語母語者が教えるケースが増えている。今後は専任教員も増えていくだろう。

(2) 米子高校の授業展開/動詞の丁寧形を扱って: 金鎮姫(鳥取県立米子高校ALT)

2003年4月から学んでいる2年生の授業【ビデオ上映】

授業時間は年間60時間ほど。来春、「ハングル」能力検定試験5級を受ける。

黒板に貼った絵の下にハングルを書く: 起きる、歯を磨く、手を洗う、飲む、食べる等。

丁寧語〜ムニダの導入: それぞれの単語の次に ㅂ니다 を付ける練習(テープも使う)。

例) 동대문 시장에 갑니다. 시장까지는 어덯게 갑니까?

生徒同士の会話練習: みんなの前で発表。ハッキョをハングルで書かせる。

紙芝居をやっている様子: 教科書、「基礎から学ぶ韓国語」(国書刊行会)を使用。

Y(鳥取県:ハングルを習い始めた。NHKラジオ韓国語で勉強している。最初は難しい。本来の意味でのティームティーチング(TT)をしたい。

K(東京都:授業最後の紙芝居はテスト(評価)として実施しているのか。評価方法はどうしているのか。どうやって紙芝居を作るのか。

K(鳥取県:発表80%、筆記20%の割合で評価の対象になる。山根先生が成績を付ける。5段階で紙芝居を評価。紙芝居はハングルで行う。2年間勉強した生徒が作る。

倉吉産業高校: 選択科目ハングル、2・3年の継続受講

デザイン科と商業科があり、今まではデザイン科のみだったが、商業科の生徒も参加した。TTはほとんどできていない。日本人教師は授業を実施するための(学校内)環境作りをしている。2年生は動詞の丁寧形を習っている。

青谷高校: 自由選択ハングル、定期的に訪問

CIRのアシスタント。留学経験のある教師のアシスタント。TTで教えている。

韓国語ALTが見たJETプログラムの問題と課題(1)

2003年度、JETプログラムの参加者6,226人中、韓国人ALT(Assistant Language Teacher語学指導助手)は4人。CIR(国際交流員)65名。計69名が日本に滞在している。

─現在は鳥取県7高校で韓国語を授業。学習者153人。韓国語専門の教師がいないため、ALTはアシスタントであるはずなのに、専任の役割を担っている。本来、ALT単独では授業をできない。TTでなければいけない。[→教師として訓練を受けていないALTが単独で教えられないのは当然である]

─(高等学校における韓国語教育の)制度は未確立だが、(韓国語学習の)需要は増えている。後任のALTに対して次の点を考慮してあげてほしい。

@       研修・交流の活性化: 制度として研修会が保障される

 [現行では、英語ALTと合同で英語による研修を受けた後、半日程度のオリエンテーションを受けるだけである。韓国文化院が、東京で行われる研修の後に独自の研修を実施しているのを承知している。制度としてJETプログラムをどうするかという問題だ。制度自体の問題として取り扱う必要がある]

A       教材・教具の研究開発: (準備)時間と情報交換の場の確保、高校生向け教材の開発が必要。

[日本の高校における韓国語教育の現状をよく捉えている。こういう指摘ができるのも、韓国語ALTが高倍率の試験をパスした優秀な者だからだ。彼らをどう使うか、真剣な検討が求められる。現状においては、優秀な韓国人の若者をほとんど事前の研修なしに日本に送り込んでいる。日本の学校教育の中でも、いわば特殊な科目である韓国語授業の位置づけなど考えられるはずもない]

B       TTの活用: 本来は日本人教師と打ち合わせてから授業しなければならないが、(現状において、韓国語の授業を指導できる)教師がいない。韓国語学習(教育)の持つ魅力がある。韓国語教育が仕事として成り立つようになることを期待している。

[誰にとって仕事として成り立つかが問題。日本の高校において韓国語教師は仕事として成り立っていない。ALTの問題はJETプログラムという国家事業に限定された問題である。より大きい問題は、韓国語を専門に教える教師が日本の高校に例外的にしか存在し得ないということにある。多くの学校の場合、非常勤講師が担当している。彼らにとっても、生活手段としての仕事にはなっていない。ALTの問題よりも、むしろ非常勤講師が置かれている現状の方が深刻であり、問題が大きい]


(3) 鳥取県の高校における現状と課題: 沈載賢(鳥取県立倉吉産業高校ALT)

米子高校:  3年になっても履修できる。

米子南高校:

境高校:  週3時間授業ある。

教科書: 高麗大学の教科書、「遊びながら学ぶ韓国語」「基礎から学ぶ韓国語」

初級: ハングルの読み書きができるようになることが目標

初級2: 自己紹介、簡単な会話、「ハングル」能力検定試験5級が目標

中級: 韓国文化の理解、「ハングル」能力検定試験4級が目標

韓国語ALTが見たJETプログラムの問題と課題(2)

@     日本の高校に入学試験制度があることすら事前に知らないまま、日本に派遣された。

[→これが現状であり、制度的な問題が大きい。JETプログラムという英語圏向けの交流プログラムを韓国や中国に適応することの意味は何かが問われなければならない。韓国からの派遣事業を英語圏と同じ交流プログラムとして位置づけてはいけないのではないか。制度的、持続的に検討すべき問題であるにもかかわらず、JETプログラムの韓国版としか見なされていない。大学センター入試の外国語に導入されたことと類似した状況がある]

A     (配属学校の韓国語)担当教諭とALTの関係は、うまくいく場合といかない場合がある。

[制度としてTTが成り立つ環境が整っていないから、個人的な関係に左右されてしまう。ALTの側も問題の所在がどこにあるか見えていない場合が多いように思う。新卒の若者の感性と問題意識を高く評価するが、彼らの限界を見定めなければならない。国際交流事業の次元で論じてはならない]

B     韓国語ができなくてもALTの相談によく乗ってくれ、新しい環境に慣れた。

[JETプログラムを国際交流という観点から見れば、相応の効果を持っていると言える。だが、高校教育の中の韓国語授業として位置づけるとき、解決されなければならない問題が多い]

C     授業の進め方の検討が課題だ。経験が足りないので、いろいろなパターンの研修が必要。

[まさに制度的な問題。1999年以来、JAKEHSの尽力で韓国語ALTと全国の韓国語教員との関係が作られた。2003年からは、韓国国際交流財団主催によりソウル大学言語教育院が運営する日本の高校の韓国語教師研修プログラムにALTが参加できるようになった。しかしながら、これらのプログラムは本来ALTのためにあるわけではない。日本の韓国語教育をどうするかという観点からの検討が求められる]

D     日本人とALTがつくる取り組みは意義深い。先生は頭よりは心を使う仕事だと感じた。

[率直な印象だと思うし、ALTとして申し分ない素質を持っていると思う。若い優秀な韓国人を日本の学校教育制度の中にどうやって位置づけるのか。本腰を入れて取り組むべき課題である。個人的には、韓国語ALTの派遣事業をJETプログラムの枠内で扱うべきではないと思う。韓国語独自のプログラムを創り出さなければならない]

E     兼務校 3校掛け持ちで疲れた。学校行事や韓国(語)愛好会の支援ができないのが残念。

[真摯に取り組んでいると思うが、非常勤講師からすれば贅沢な話しである]

韓国語ALTの感想ほか

─ハングルを読めるようになって、日本の高校生たちは韓国を身近に感じるようになったと思う。

─朝鮮戦争(1950-53)のことを学習したが、日本の高校生はあまり知識を持っていない。もっと韓国のことを知るべきだと思う。

─日本の高校生の印象: 周りを意識する、繊細、文字がきれい、絵が上手、漢字力高い、言葉で表現するより文章で、恥ずかしがりや。

─ホームステイが役に立った。文化祭で韓国料理作ったのがよかった。 

(4) 韓国語担当教員としての一年を振り返って: 濱本愛(鳥取県立青谷高校国語教諭)

韓国語担当教員が見たJETプログラムの問題と課題

@     国語教員だが、2003年度から韓国語を教えるようになった。ALTとCIRに引っ張ってもらった。担当教員としての視点から1年間の感想を話したい。学生時代に2年間韓国語を学んだ経験はあるが、ほとんど忘れていた。

[2003年現在、日本に滞在している韓国語ALTは4名。大阪府の阪南高校の場合を除いて、鳥取県と長崎県には、ALTを指導できるベテランの韓国語担当教師はいない。まさに制度的な問題である]

A     学校によって事情は違う。学校の中でより良い方向を探る。韓国語の授業がエクストラの仕事(自分の仕事以外に追加される負担)にならないよう学校に配慮してもらいたい。

[本来は国語の教員である者が、国語の授業以外に韓国語を担当することによる負担は小さくない。日常的なALTの世話、韓国語授業の監督(指導)のほか、交流事業の手伝いや韓国語授業に関する他校との連絡調整などの仕事による負担を「エクストラ」と感じる]

B     韓国江原道との交流事業の一環で派遣された教師が数名いる。鳥取に戻ってから韓国語授業を担当できればいいが、担当についていない。2004年度以降、彼らを韓国語授業の担当につけてほしい。ただし、各高校に韓国に派遣された教員がいて、彼らに任せればいいという状況ではない。

[県の交流事業が先行して実施され、その延長上に教師派遣が位置づけられていると思われる。1年間の派遣の内、はじめの半年は大学の語学堂で韓国語の授業に参加し、後の半年は交流校に配属されて日本語を教えるなどして過ごす。韓国語の教員として十分な語学力を身につけることはむずかしい]

C     鳥取県の4分の1の高校がハングルを設置している。もっと育てていく必要があると思う。

[日本全国の高校の3-4%が韓国語教育を実施しているのと比較すると、鳥取県における韓国語の開設校の割合は25%だから、驚異的な数字であるが、確か生徒数で見ると百人に1人の割合だが、日本の高校の国語教師の一人がもっと多くの学校で韓国語を設置すべきだと考えているのは心強い]

D     CIRとALTのおかげで何とか1年間終わろうとしている。外国語というのみでなく、韓国語の授業を担当することで、一人の教員として学ぶものが多くあった。

1-3.   討論:高等学校における韓国語教育の現状と課題

司会: 山下誠(神奈川県立岸根高校)

ティームティーチングの実態

I(鹿児島県:「エクストラの仕事」ということは、TTの日本人教員としては別教科が増えて負担が重いということか。

H(鳥取県:授業の環境設定などに関して慣れないことばかりだったから、負担が大きかった。

O(東京都:鳥取県以外のTT担当者にも報告してもらいたい。

I(大阪府:大阪府の例。学校は、なかなか配慮してくれない。ALTは来日するまで日本の高校生の現状について知らされていない。高校の入試制度や教育事情、韓国語教育の現状など、日本に関する情報を知らない。外国人に韓国語を教える方法も、あまり教えられていない。(韓国語のALTなのに、来日後に)英語のALTの研修会(英語で行われる)に出ているのが現状だ。

 配慮が足りなかったと思うことはある。ALTと日本人教師がお互いを理解しなければならないが、(文化的な)行き違いがある。(高校生だけでなく)大人どうしの異文化理解の問題でもあるだろう。JETプログラムの制度を活かしきれていない。TTの授業を準備運営するのは、時間的に辛い。

K(長崎県:長崎県対馬の例。韓国語の傍ら英語を担当していた。ずっと英語を教えてきて、6年ぶりに韓国語の授業に携わることになった。ALTと一緒にTTで行っている。4時間が語学の授業、1時間が文化学習の授業。自分も手探りで取り組んでいる状態だ。互いに分担をはっきりした上で、最初は日本人教師が文法を、次にALTが会話というように。毎回指導案を作っている。試験問題も分担する。日本人教師が文法の問題、ALTが聞く話す問題。まだわからないことが多い。現状を整理した上で改めて報告したいと思う。

英語・中国語のティームティーチング

Y(神奈川県 (1)教授方法や打ち合わせの時間などの技術的な問題と(2)異文化や専攻外のことをやる負担という心理的な問題という側面があると思う。

 英語の先生方が持っているTTのノウハウを生かすことができると思う。英語のALTも、語学教師としての研修を受けずに来る場合が大半だ。教え方が、ほとんどわかっていない。

N(長野県:(英語のTTのノウハウを)生かせる部分はある。ただし、前提としての教育目標が(英語と韓国語で)一致しているとは限らない。ALTは会話中心。日本人教師は入試中心だったりする。

Y(神奈川県:教育目標を明確にする必要がある。英語でも、コミュニケーション能力を高めることだ。

S(鳥取県:中国語のTTをやっている。高等学校で第2外国語を設置している目的をはっきりさせる必要がある。一から生徒に教えていくのは同じだから、(韓国語と中国語の教師の間で)うまく情報交換を行えるといい。

O(東京都:英語や中国語と共通する部分もあるが、韓国語ならではの特徴や問題がある。全国4名のALT招致は自治体のリードで行われている。学校現場と周辺の韓国語教育を取り巻く環境が、制度的に整っていないことが問題だ。一方、ALTは他の非常勤講師より恵まれていると言える。英語教育のノウハウの利用や中国語教師との情報交換など結構だが、いろいろな要素を混ぜると問題の所在がぼやけてしまうこともある。

鳥取県の韓国語ALT

Y(神奈川県:この場では、韓国語特有の問題に絞って意見交換をしたい。鳥取県教委はどのような働きかけを行っているのか。

Y(鳥取県:県行政が先に動く。国の方針とも一致している。目標は韓国語が話せるようになること。(ALTより)非常勤講師の方がいいのだが、鳥取にはいない。JETプログラムならば、JETプログラムを運営する機関(クレア、CLAIR)が斡旋してくれる。JETプログラムは文化的なギャップを利用しているからいい。TTの日本人教師が教え方をマスターしていなければいけないが、まだ歴史が浅い。鳥取県は当面は2名のALTでやって行く。環日本海文化圏の言語を学ぶということで、予算がついた。

P(兵庫県:(文化的な)ギャップを利用するということだが、在日の教員を使うという発想はないのか。

Y(鳥取県:正規教員では対応が難しい。

K(東京都3年間の任期を終えたALTを正規採用したらどうか。質的に深化する方向だ。モデルは大阪府にある。正規教員を複数雇うことで(授業内容に)深みが出てくる。韓国に戻った教員を呼び戻すのは無理かと思うが。

Y(鳥取県:必ず2、3校の兼務になる。これから考えていかなければならない。

韓国語ネイティブとALT

P(兵庫県:兵庫県で韓国語を教えているのは韓国語ネイティブが多い(ALTではない)。学校は授業を教員に丸投げするので、ALTでは困る。

Y(神奈川県:日本人の非常勤講師の場合も、(ネイティブと)同じ文化ギャップがあったりする。

M(兵庫県:週2時間、韓国語を教えている。韓国語の授業にALTのシステムを導入すること自体が難しい。韓国語の授業の時間が少ない。わずか10か月で何を教えられるのか。一方で検定試験をやれという。教材も不十分だし、時間も十分にない。

鳥取モデル、大阪モデル

I(鹿児島県:鳥取県の行政の先進的な取り組みは評価すべきだと思う。鹿児島県は70校のうち2校だけが韓国語を開設している。個人的に主張しなければできない。鹿児島でも韓国語ALTの派遣を要求している。韓国語を増やすと英語を一人減らさないといけないので実現できないという事情もある。鳥取県はすごい。

Y(神奈川県<鳥取モデル>と呼ぶゆえんだ。

Y(鳥取県:(鳥取県の場合)英語のコマ数を減らすというわけではない。プラス韓国語ということだ。

Y(神奈川県:一般教員からの要求がなければできない。<鳥取モデル>を梃子にやっていくべきだ。

I(大阪府:大阪で韓国語を開設している学校は26校、1,150名が学んでいる。それなのにALTは1名しかいない。CIR(国際交流員)はいない*。1人のALTが学校をいくつも掛け持ちしていて忙しい。複数のALT配置を考えたい。阪南高校の3年生はさらに2単位増やす計画だ。現在は8単位。時間数を増やすと、変わっていく。大阪府の予算で、1年契約で雇用するALTに類似した制度がある。

[*大阪府のような大都市と他の県は事情が異なるので、単純な比較はできない。東京や大阪等の大都市は独自の予算で賄うことができる。在日教員が長年かけて築いてきた大阪府の韓国語教育は、地域的にも独自のものである]

ティームティーチングを活用できない現状

L(大阪府:桃谷高校でTTを始めた。TTならではの効果的な指導法を考えたい。TTの教育的な効果について教えてほしい。

Y(神奈川県TTには、どういうメリットがあるのか、現状を報告してほしい。

J(大阪府:赴任1年目(大阪府)。現代の韓国語を教えることを心がけている。前任のALTと事前に連絡を取れなかった。日本の高校生の態度にショックを受けた。来日前の事前研修で日本の学校教育の実態を教えてくれたり、前任者と情報交換する機会があればよかったと思う。

H長崎県:赴任3年目(長崎県対馬)。対馬高校は専門コースで韓国語をやりたい生徒を募集しているし、生徒の学習意欲も高いと思っていた。だが、実際は生徒の全般的な学力が十分でない。(私の)期待値には達しない。配属先を来日直前に知り、ショックを受けた。1年間で対馬のことをようやく理解することができた。(初年度は予定していた日本人教師が赴任しなかったので、1年間)韓国語コースの準備しながら過ごした。

K長崎県:韓国語の専門コースを初めてまだ1年目でもあり、評価する段階にない。次の機会に報告したい。

[司会者がTTのメリットについて尋ねたのに、2人のALTから否定的なコメントだけが出たところで時間になってしまった。本来議論すべき内容が議論されずに終わったという感を否めない。翌日のJAKEHS鳥取研修会の冒頭、ALTの授業実践報告に関する議論の続きが行われた]

Y(鳥取県国際課:熱心な議論に目からうろこが落ちる思いだ。(鳥取県の場合)行政主導とは言っても片山知事のリーダーシップが大きい。10年の節目。公務員や県民が交流に携わってきて、理解が進んだ。韓国にも行き、韓国語に対する理解も進んでいる。2003年度予算で、交流事業が初めて一番大きな項目になった。青少年交流に力を入れている。高等学校レベルの交流は重要だ。

 10年前に韓国に派遣された。住めば覚えると思っていたが、苦労した。30歳を過ぎてから言葉を覚える大変さを熟知している。言葉を覚えることが韓国と朝鮮半島への興味を増すことにつながる。今後とも韓国との交流に努めたい。

 第1回韓国語教育セミナー終了後、18:30-21:00まで、参加者の宿泊施設(ランナールみささ)においてJAKEHS主催の懇親会を開催した。懇親会開催費用を含む宿泊費の一部に対し、国際文化フォーラムの支援を得た。

JAKEHS