第3回高等学校韓国語教育セミナー
日時 2005年11月12日(土) 13:00〜18:30
会場 神奈川県立横浜翠嵐高等学校 視聴覚室および一般教室2室
参加者 63名(高校教員43名、大学教員5名、中学教員1名、市民講座教員等14名)
主催 駐日韓国大使館 韓国文化院
運営 高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク(JAKEHS)
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、(財)神奈川県国際交流協会、
(財)国際文化フォーラム
プログラム
13:00 開会
13:00〜13:10 主催者挨拶 韓国文化院 院長 柳珍桓
13:10〜13:20 「横浜翠嵐高等学校定時制における特色ある授業への取り組み」
神奈川県立横浜翠嵐高等学校 校長 蔦澤元晴
13:20〜13:40 セミナーのテーマ 東京都立日比谷高等学校 武井一(JAKEHS東ブロック代表)
13:40〜16:20 「学習項目」検討結果、「学習項目」指針(入門初級2単位対象)
<文字と発音、文法項目を中心に>
神奈川県立鶴見総合高等学校 山下誠 ほか
16:40〜18:30 分科会(2棟1階教室)
第1分科会 タスクモティベーションの研究
報告1 神奈川県立横浜清陵総合高等学校 増島香代
報告2 神奈川県立岩戸高等学校・立教新座高等学校 長渡陽一
報告3 東京・啓明学園高等学校 金冏a ほか
第2分科会 映像、音声資料をどのように授業に生かすか
報告1 兵庫県立尼崎工業高等学校 梁千賀子
報告2 鹿児島県立鹿児島水産高等学校 山下敏裕
報告3 横浜市立横浜商業高等学校 許允卿
報告4 大阪府立今宮工業・工科高等学校 李貞榮
全体会
主催者挨拶 韓国文化院長 柳珍桓
みなさん、お久しぶりです。みなさんの日ごろの情熱に対して敬服している。このように集まるのは、みなさんの友情を強めることにもなるし、教授能力を高め、韓国語学習をしっかりとしたものにする基礎を作るものだとも思う。韓国文化院では韓国語学習者の意欲を高めるためスピーチ大会を開催している。昨年までは東京と大阪で開催していたが、今年からは鳥取と青森でも開催されるようになった。今後も地方での活動を広げたいと考えている。それで、今後、各地でこのような計画があればどんどん韓国文化院へ連絡をしてほしい。協力できるところは協力したい。また、韓国語教育に関しても韓国文化院に連絡してくれれば、可能なかぎり協力したいと考えている。
横浜翠嵐高等学校定時制における特色ある授業への取り組み
神奈川県立横浜翠嵐高等学校 校長 蔦澤元晴
「ヨロ ソンセンニンドゥル アンニョンハセヨ。スイラン コドゥンハッキョエ ワ ジュソソ カムサハンミダ。チンシムロ ファニョンハゲッスンミダ。」
「韓流」が韓国語学習によい影響を与えているのではないか。神奈川県の高校で韓国朝鮮語授業を行なっている高校は公私立あわせて約20校にのぼる。入門だけではなく、初級、中級の授業を設置している高校も増えている。今セミナーのテーマは、授業内容をどうするか、どう教えるかなどの検討と聞いている。この研究検討は神奈川の韓国語教育にもよい影響を与えるだろう。
横浜翠嵐高等学校定時制では3年前から自由選択科目で韓国語の授業を設置している。現在火・水「T」の授業に10数名、木・金「U」の授業に5名の生徒が受講している。生徒たちはとても一生懸命取り組んでいる。社会人聴講生も一緒に学んでおり、生徒によい刺激を与えている。韓国語の特別授業として、ハングル書道に取り組んだり、フィールドワークで新宿大久保コリアンタウンに出かけたりしている。文化祭にも食文化を紹介する展示をして好評を得ている。一昨年には定時制生徒3名が韓国国際教育振興院主催の韓国研修旅行に参加した。高文連神奈川大会のとき来県した安山女子情報産業高校関係者宅にホームステイをして貴重な経験をしてきた。全日制も以前より近所の神奈川朝鮮中高級学校と交流がある。文化祭のときには朝鮮学校舞踊部に公演してもらったり、交流会を行ったりしている。また、サッカー部も交流試合をしている。今回の神奈川でのセミナーが有意義なものになることを願っている。
「マジマグロ イ セミナ ヨンスヘガ ソンゴンハシギルル ピンミダ。カムサハンミダ。」
セミナーのテーマ 武井一
韓国語教育普及のために韓国語教育を地方に広める必要があると考えている。そのために、前回は対馬、その前が鳥取、そしてその前が長野でセミナーを開催してきた。
今回神奈川で研修するのもこの延長線上にある。現在、神奈川では高校再編にともない韓国語の授業を実施している学校が増えているし、今後も増加する可能性が高い。韓国語授業は専任教諭のほか、韓国語母語の非常勤講師が担当していることが多い。セミナーを開催することで神奈川での韓国語授業担当者や関係者の連携をより密にできる可能性があると考えてこの地で開催することになった。
従来のセミナーは個人の授業紹介が主であったが、今回は単に授業紹介で終わらず、全員で共有できるものを作りたいと考えて、高校の授業に焦点をあててテーマを設定した。全員が共通の基盤としている「韓国語それ自体」の授業に絞り、焦点を明確化して集中して討議してみたい。そのことで、他の韓国語教育との比較もはじめてできるものと考える。また、分科会方式を採用した。
「学習項目」検討結果、「学習項目」指針(入門初級2単位対象):文字と発音、文法項目を中心に
入門初級2単位を対象に、語彙、定型句・教室用語、文字と発音、文法項目について、この間高等学校教員にアンケートをお願いした。回答された方々に感謝したい。
学習項目全般: 山下誠
我々が授業を考える場合、技と芸の両面を考える必要がある。技とは、具体的な教授項目の設定の仕方やその教え方を意味している。我々が検討対象にしようとするのが、まさにこの部分である。実際の授業は、これらが、教師の人柄や人生経験などいわゆる“持ち味=芸風”によってくるまれたかたちで運営される。授業研究をする上では、この芸と技をきちんと峻別し、技を共有化することが大事である。
ところで、技とは、「何を、どのように教えるか」であった。縦軸の「何を」と横軸の「どのように」の交点に形成されるのがシラバスある。事前調査をもとに、どんな項目をどのように提示すればいいかを考えた。
語彙: 長渡陽一
사람,사랑,선생님がトップにくる結果となった。600単語提示している担当者から100単語未満に至るまで多岐にわたる。平均300単語程度提示していることになる。別表を参照していただきたい。今後検討していきたい。
定型句・教室用語: 山下誠
資料および分析は金美淑さんがまとめたものである。着目すべきは、同じ意味で待遇法が異なり、複数の表現がある場合である。たとえば、해요体で提示した学校数が합니다体で提示した学校数を上回るものに 「감사합니다」(30校)などがある。反対に、해요体での提示が多いものには「괜찮아요」などがある。それぞれ、どちらの表現がより自然かも含めて、検討精選したうえ生徒に提示する必要があるだろう。 たとえば、「감사해요」という表現には妥当性があるかどうか、疑問も多いのではないか。限られた時間に不用意にばらまくのを慎んだ方がよいということもあるのではないか。
文字と発音: 山下誠ほか
文字と発音に関して事前のアンケート調査に基づいて資料が準備された。その準備された資料の項目は以下の通りである。
制字原理・字母提示順・母音の説明・子音の説明・字母の呼称・받침(終声)代表音説明・終声字の提示・重받침・有声音化・鼻音化・激音化・濃音化・流音化・口蓋音化・ㄴ挿入規則・ㄴ挿入+鼻音化・ㅎの弱化あるいは無音化
制字原理については、授業で取り上げる者が約半数で、担当者の母語の違いによる差は見られない。一方で、子音のみ、あるいは母音のみ扱うという者もあり、授業で扱う意義について詳細な議論が必要だ。
字母提示の順については韓国式に教えている比率が63%で多い。50音字式が有効か、韓国式が有効かについては、タスク班での研究に委ねたい。また、母音の説明および子音の説明についても韓国式が効果的か、日本語類似音を手がかりに授業するのが効果的か、同様に今後研究の余地がある。
字母の呼称については、扱う者が約半数である。これについても、授業で扱う意義について詳細な議論が必要だ。
받침については、誰もが扱う項目であるが、7つの代表音に属する終声字の扱い方については、一括して提示したほうが効果的だと主張する意見が韓国語母語の授業者から出された。
有声音化、鼻音化、激音化について、法則を教える実践紹介のプレゼンテーションがあった。
a 有声音化: 長渡陽一
「有声音化」ではなく「無声音化」として教えている。ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅈをそれぞれ「ガ、ダ、、バ、ジャ」とまず教え、語頭に来たとき「カ、タ、パ、チャ」になると教えている。
b 鼻音化: 玄銀珠(神奈川県立大師高等学校)
韓国語は詰まる音がきらいなので鼻音化すると教えている。
c 激音化: 許允卿
ハングルを最初教えるときからハングルの制字原理に基づいて教えるので、ㄱㄷㅂㅈがㅎに会うと ㅋㅌㅍㅊに発音され、特に説明は要らない。以上に対して、さらに教授法の具体的例が出され、授業方法に関して議論がなされた。今後、授業方法を考えていく上で材料になった。
・韓国語母語話者はどれだけ有声音を意識しているのか。日本語母語話者との大きな違いがある。意識していないだけに、ときおり学生から指摘を受ける。
・『好きやねんハングル』では、아야어여そのままを提示しているのではなく、単母音を先に提示している。この方が学習は速い。
・母音の制字原理を教えることは、陰陽母音の理解、さらには아/어語尾の理解定着にもつながり、効果的である。
・終声字提示のように、必要だと思われる項目については、教師が思い切って教えることが大事である。難しいだろうと教師が引くとかえって逆効果である。
・あまり多くの学習事項を一度に提示するのは、生徒には負担ではないか。慎重に考えたい。
文法項目: 遠藤正承(横浜翠嵐高等学校定時制)ほか
今回のアンケート項目にあげた体言語尾は17個、用言語尾は22個、変則用言は4個であった。55項目のうち、平均22の文法項目を文法項目にまったく触れずに授業している例もあるし、かなりの数の項目に触れる例もあり、授業者ごとにまちまちである結果が示された。
50%前後の回答を得た項目が今後議論の対象になりそうである。また回答数の少ない項目を重要性が低いと言うことはできない。
変則用言を扱っているケースは少ないが、その中ではㅂ変則を取り扱っている授業者が比較的多かった。추워요など日常使う言葉を扱うと、多くの生徒はわかりやすく、達成感をもって学習できるという意見があった。限られた時間の中で、どの文法項目をどのように教えるのがよいか、研究を続けていく必要がある。
タスクモティベーション分科会
11月13日に行なった「高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク神奈川研修会タスクモティベーション分科会」の内容とあわせ、以下にまとめた。
「課題集中校」の問題を追及していくと、motivation (学習動機)の問題を考えざるをえない。どうやって学習意欲のない生徒のやる気を引き出すのか。それが task motivation について研究する目的である。最終的な目的は「教師のためのガイド」をつくることである。従来の「学習のめやす」とは異なった、具体的な教え方のコツや授業の方法を提示したい。学習内容や到達度を複数示すかたちが考えられる。
2005年11月のセミナーでの山下誠発表と Task motivation 班で検討してきた問題意識を総合し、斬新なかたちの「教師のためのガイド」を作成するためのプロジェクトを立ち上げることにした(13日のJAKEHS研修会で合意)。 → http://jakehs.org/ProjectGuide2006-07.htm
1. Task motivation とは何か
1. Integrated motivation 統合モティベーション:対象となる言語やその文化、地域などに関心が高い。好きで学びたい状態。
3.のような状態にある生徒の学習意欲を、どうやって高めるのか。その方法の1つが task motivation であり、1つの単元で何を教え、生徒たちが何を学ぶのかを明確に提示する。
→ http://www.jakehs.org/JKS200511/ka01.htm
2. 学習項目の比較:学校ごとの違いの明確化
2-1. 学校ごとの学習項目とテスト・評価の実施のしかたを比較した表を提示、学校によって学習項目(内容ではない)が大いに異なることを示した。使用している教科書は、『好きやねんハングル』『チャレンジ韓国語』ほか。
表1:クラスの人数、定期試験の実施、実施回数、小テストの有無、小テストの時期、ペアワーク、グループワークの有無、宿題の有無、ノートの有無、生徒の発話を学校ごとに比較した。
→ http://www.jakehs.org/JKS200511/min01.htm
表2:定期試験の時期と範囲を学校ごとに比較した。学習項目(内容にまでは踏みこまない)の比較を通じて、タスク(課題)を変更することができる。例)1年間かかって、文字と発音だけを教えていた学校が、もっと多くの項目を教えている他校の例を参考にして、学習項目を増やすことも考えられる。もちろん、逆に項目数を減らすこともあり得る。 → http://www.jakehs.org/JKS200511/min02.htm
2-2. ゲームや生徒に自信をつけさせるための評価シート(ふり返り)の利用
2-3. 実施例1:生徒が学ぶときの負荷を知るためにアラビア語を用いたゲームを実施した。4-5名ずつのグループに分かれ、課題シートに書かれたアラビア語が日本のどの都道府県を示すか考えさせた。
→ http://www.jakehs.org/JKS200511/yo01.htm
2-3-1. 同じ主旨のゲーム(アラビア語版) → http://www.jakehs.org/JKS200511/Arabic01.gif
2-4. 実施例2:ハングルで書かれた日本の昔物語などを短冊形式につくり、ストーリーに合うように順番に並べさせるゲーム。ゲーム感覚で、文字の基本構造を理解させる。
→ http://www.jakehs.org/JKS200511/yo02.htm
2-4-1. 同じ主旨のゲーム(アラビア語版) → http://www.jakehs.org/JKS200511/Arabic02.gif
2-5. 実施例3:絵カードで単語を覚えるゲーム。短い時間でかなりの数の単語を記憶することができる。カードの作り方の工夫(複数セットつくるときは、セットごとに色を変え、切れ込みを入れるなどして、セットごとに区別できるようにする) → http://www.jakehs.org/JKS200511/yo03.htm
2-6. 実例4:イタリア語で身体の部位の単語を覚えるゲーム。3-4名ずつのグループに分かれ、各メンバーに番号をつける。順番に1人ずつ立ち上がり、教師がさす身体の部位に相当するイタリア語を答える。答えられた者が身体の部位をさして、別のチームに答えさせる。答えられなかった者は着席する。立ったまま残った人数で点数を競う。
映像・音楽分科会
1 映像・音楽分科会の方向 武井一
・ 映像をどう使っているのかについて、先日アンケートを実施した。アンケート結果によると雰囲気作りのために使っている人も多い。
・ さまざまな目的で映像・音楽教材を使っているが、この分科会では教材化に焦点をあてて考えたい。先日アンケートをお願いしたが、あまり教材化されていないという印象がある。
・ 本日のセミナーでは、映像、音楽それぞれについて報告をしていただきたい。
2 映像を使った授業への試み 梁千賀子
ここでは学習歴のない3年生12名に対して試みた授業について紹介する。勉強が好きで来た生徒ではなく、韓国語なら楽だと思ってきた生徒なので、映像を使ったら興味を持つだろう、生きた韓国語を学ぶことができるだろうと考えて映画『猟奇的な彼女』の一場面を使って行なった。
場面:軍隊から脱走した兵隊とカップルが遊園地で一緒になる場面。
・1分程度の字幕入り映画。
・韓国の軍隊や南北分断の話から入った。
・文法やスキットの会話練習をした。
以上のことを京都研修でたたき台として発表したが、そのとき次のような意見が出た。
・ ハングルをまだ読めない段階で映像教材を使うことは無理ではないか。
・ 段階を追った文法学習が出来ないのではないか。
・ パンマルが多いので初心者には難しい。もっと平易な言い方が多い映画・ドラマを使った方がよいのではないか。
・ もっと精選された映像教材があるといいのではないか。
Q:映像でよく聞いた後に勉強した生徒は文字学習の時に効果あったか?
A:成果はある。言葉をよく覚えている。
3 映像素材を教材化する視点 山下敏裕
以下は鹿児島東高校で教えたことをまとめたものである。DVD映像を見せながら発表したい。
視点は目的の明確化である。「時間つぶし」ではいけない。目標とした文字、文法、発音、聞き取り、文化事項等を達成したかを調べる。
すでに学んだ事項かどうか、字幕の有無、授業の最初に見せるか、終りに見せるか。生徒の活動はどうするか。1時間見せっぱなしではいけない。
歌を素材にした以下のような教材を紹介する。
チョソンモ『後悔』を見せた。入学前のアンケートでは中国語の方が韓国語より圧倒的に多かった。そのため、韓国語へ「学校側で科目変更」させた生徒対象であり、「やっぱり中国語の方がよかった」と言わせないために、ライブ映像を使った韓国音楽を見せた。このことによって、韓国すなわち暗い・遅れているといったイメージを払拭させたかった。
クローン『初恋』、ペクチヨン『DASH』等も使った。ペクチヨンという歌手名のハングルが読めたら見せるという誘い水も置いた。このときの生徒たちの一部は、横浜市金沢区野島でおこなわれた日韓高校生交流会(日韓文化交流基金主催)に参加したりして、韓国語への関心を深めていった。このうちの一人は現在ソウル大学に進学している。
ニュース・ドキュメンタリーを素材に使うこともあるが、語る速度が速く、扱いは難しい。天気予報は速いが、同じパターンのくり返しなので有効である。
「안녕하세요」を数多く集めたことがある。少しずつ違っていて生徒は興味をもった。
Q:カラオケの画面を使ったものがあったが、その映像はどのように撮ったか?
A:カラオケマイクの中に内蔵されているところにDVD端子を結んで撮る。
4 高等学校韓国語教育における映像資料利用状況 許允卿
現在多く使われている資料、映像資料の必要性、教材化された映像資料の意味について発表した。各授業者が実際に使っている映像資料をジャンル別に分類してみた。テストの後や長期休みの後に時間をとって見せるというものから、5分から10分程度聞き取りのために見せているものまで多岐にわたる。目的も動機付け、文化紹介、雰囲気つくり、会話、聞き取り、進度調整等多様である。
映像資料を使用した授業案を3種類紹介した。
授業案1 ハングルの子音と母音の確認および定着
授業案2 あいさつと自己紹介
授業案3 固有数字の練習 (『韓流スターのDVD韓国語会話入門』を使う)
5 音声資料をどう授業に生かすか 李貞榮
この発表時間内に覚えてしまえる歌を紹介したい。歌を歌うことによって次のようなさまざまな効果があがる。雰囲気を明るくする。眠気覚ましになる。気分転換できる。授業にメリハリができる。韓国語でも歌を歌えるという自信につながる。語彙を増やせる。文化祭で発表できる。文化や歴史に触れることができる。韓国人との交流に役立つ。
歌を選ぶときの基準として、次のようなことをふまえるべきである。歌詞の分量が多すぎないこと。テンポが速すぎないこと。文章が単純なこと。韓国で話題になった歌であること。覚えやすいこと。繰り返しのフレーズがあること。
韓国語でも日本語でも歌われている歌を使うことは交流にも使える。日本の歌のカバー曲は韓国語ではあまり人気ない場合もある。文化祭で生徒に歌わせるのによい。知っているメロディーなので覚えやすいが、歌えるところまで行くのは時間がかかる。「생일 축하합니다」のように短い歌は覚えやすい。この歌を歌う時はその生徒の名前を入れて歌う。
この後、李貞榮氏指導により、分科会参加者が手振りをしながら「곰 세 마리가 한 집에 있어 아빠 곰 엄마 곰 애기 곰 아빠 곰은 뚱뚱해 엄마 곰은 날씬해 애기 곰은 너무 귀여워 히쭉히쭉 잘한다」を歌い練習した。
6 著作権 谷澤恵介(文教大学)
・ 著作権をめぐって訴えられる人が出てきている。
・ プリント教材の場合、教育目的であれば、個人の先生が学生に配ることは特例として認められている。
・ 山下敏裕先生が作られたDVDをコピーして先生方に配って、先生方が授業で使うのは法的に難しい。
・ 教育目的で、ある個人が映像を録画して授業で使うのは問題ない。
・ 韓国語教育においても、著作権について今後研究検討が必要である。
高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク神奈川研修会
日時 2005年11月13日(日) 9:00〜12:00
会場 神奈川県立横浜翠嵐高等学校 一般教室2教室および視聴覚室
参加者 59名(高等学校教員42名、大学教員4名、市民講座教員等13名)
主催 高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク(JAKEHS)
後援 駐日韓国大使館 韓国文化院、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、
(財)神奈川県国際交流協会、(財)国際文化フォーラム
プログラム
9:00〜10:10 12日に引き続き、タスクモティベーションと映像・音楽に関する分科会
10:20〜11:45 全体会 「学習項目」指針策定に向けて
11:45〜12:00 閉会行事 連絡
全体会: 「学習項目」指針策定に向けて
事務局のほうから文字と発音・文法項目について、アンケートで調査した項目がプリントの一覧表の形で一人一人に具体的に参加者に提示された。その後、参加者を5人くらいのグループに分け、1年間に2単位の授業で実際に扱うべき項目を絞る作業に入った。各グループ、どのような生徒を対象にするか、また、文法中心に教えるか、コミュニケーション中心に教えるか、あるいは授業者の考えの違いから、当然扱うべき項目に差が出てくるのは当然のことである。
この作業を30分ほどした後、それぞれのグループから特徴的なことを発表していく順で「学習項目」指針策定への材料作りをしていった。
このようにして、各グループが選んだ学習項目の結果が、それぞれ1枚のプリントの形で事務局に出された。そして、まとめとして東ブロックの担当者から以下のようなまとめがなされた。
「今回の学習項目策定作業を今後も続けていきたい。プロジェクトチームを立ち上げていく。具体的にどのような形になるかはわからないが、この作業を東ブロックが中心となって進めていきたい」
「学習項目の指針」を作る作業を今後も継続するため、プロジェクトチームを結成することにつき提案が行われ、出席者の賛同を得た。今回の報告を行った山下誠(神奈川県立鶴見総合高等学校)を中心にプロジェクトを立ち上げる。
その他の意見や連絡
・各ブロック代表の交代時期が近づいている。各ブロックで検討して欲しい。また、各ブロックやネットワーク全体の課題について、それぞれのブロックで今後も考えてほしい。
・次回の研修会は西ブロックが担当。
・タスクモティベーションという英語を使っているが、具体的イメージがつかめない。もっとわかりやすい名前はないか。
・第1日目が午後からの開始だが、時間がもったいなくないか。
・今回初めて参加したが、研修の内容が自分の学校の実態とあっていない。日々の授業を成立させるのに精一杯な現場である。できれば、このような厳しい現場の状況を解決するのに有効な内容の研修をして欲しかった。
・今回、学習項目の指針作りの出発をした。この面では今回の研修会は今までのセミナーとは色合いが違い、有意義だったのではないだろうか。
前日行事 11月11日(金)
13:15〜14:45 神奈川朝鮮中高級学校 授業参観(5,6時限)
終了後、「日本語母語の生徒が朝鮮語を習得する上での課題」という内容で懇談会を行なった。
16:45〜17:25 神奈川県立横浜翠嵐高等学校定時制 授業参観(0時限) 担当:遠藤正承
教材・単元:『韓国朝鮮語初級テキスト ことばの架け橋』(白帝社)・第10課 連用形・해요体
終了後行事 11月13日(日)
13:00〜15:30 フィールドワーク(新宿大久保コリアンタウン) 高麗博物館ほか